後日またお知らせしますが、
来月に母校の阿佐ヶ谷美術専門学校でイラストレーターになるまで、お仕事の話などを
対談形式のトークショーでお話しさせていただくことになりました。
私はビビリで人前で話すことが苦手なので、今からドキドキですが…。
この仕事を始めた頃のことを思い出す為に、せっかくなのでこのブログにまとめておきます。
専門学校を出て広告制作会社に就職
私は小さい頃から、夢はイラストレーターと書いていました。
そんな私が高校時代、大学の法学部に進学するか迷った時期もありますが、(今考えるとウソみたい。。。笑)
美術の専門学校に進学することになりました。
イラストだけじゃなく、写真やアート、映像、デザインと幅広く勉強するうちに、デザインのお仕事にも興味が出てきました。
学校を卒業してそのままフリーランスとして働く自信もなかったので、
とりあえず制作の現場を見てみようと、グラフィックデザイナーとして、広告制作会社に就職しました。
その会社では様々な業種の広告を制作していて、社会人としてのマナーも含めて本当に色々な経験を積むことができました。
デザインの基礎を学ぶと、描くイラストの構図とかも変わってきたし、
どんなイラストが求められるのかもわかってくると思うので、イラストレーターとして独立したい人は、
一度就職して、現場を見てみるのはとてもオススメです。
私はそこで実際にイラストレーターさんに仕事を発注してやり取りしたり、自分でデザインしながらイラストを描くうちに、
やっぱりもっとイラストの仕事をしてみたいなぁと思う気持ちが大きくなっていきました。
体調を崩して、これからの働きかたを考えるようになる
制作会社に勤めている間はとてもやりがいがあったのですが、
当たり前のように毎日残業して、朝から晩までずっと働いていたら、
ある日朝起きたら、突然耳が片方聞こえづらくなってしまいました。
耳が聞こえないだけじゃなく、立てないくらいのめまいもあって、「メニエール病」と診断されました。
メニエール病は、根本的な原因がまだわかってなくて、ストレスや不規則な生活でなるそうで、
一度なると、なかなか治りづらい厄介な病気です。
早めに治療した為、耳は元に戻りましたが、今でも疲れるとめまいが出てきます…。
なった当時は本当にショックで、何の為に働いているのか、
私は体調を崩してまで何をやりたいんだろう…?と考えるようになりました。
そこから会社を辞めて、自分のペースで、イラストやデザインの仕事ができたらいいなと考えるようになりました。
会社を退社、フリーランスへ
メニエール病を治療してから、本格的に独立準備を始めました。
- イラストの学校「パレットクラブスクール」に通って勉強しなおす
- ネットでフリーランス系の記事を調べる
- フリーランスの勉強会や交流会に参加(ネットで検索)、横のつながりを増やす
- 税金やお金のことなど本やネットで勉強
- ウェブサイトを作成
- イラスト系のサイトに自分のイラストを掲載、ウェブサイトのリンクを貼る
- ジャイラ・イラストレーターズ通信に登録
私は仕事の引き継ぎの関係で、会社に退社を相談してから辞めるまで約1年かかったので、
会社に勤めながら上記のような準備をしていきました。
ここら辺の細かい話は、また別の機会にまとめようかと思うので省きます…。
あと、会社を辞めてイラストレーターになるっていうことを周りに言いふらしていたので、
辞めるちょっと前に、会社の元先輩から、独立後のお仕事のお話をもらい、
とりあえず当面の収入の見込みがついたのもラッキーでした。
周りに宣言すると、思わぬところでお話いただいたりするので、しつこく言いふらすのはオススメです…!笑
それと会社とケンカをせずに、しっかり話し合って辞めることも大切かと。
やっぱりお世話になった場所なので、感謝を忘れずに。
私はありがたいことに今でも当時の上司からお仕事をもらっています。
お仕事の開拓方法
独立してからしばらくは、先輩から紹介いただいた業務委託のお仕事で、
フリーのグラフィックデザイナーとして週3日会社に通勤しながら、
残りは自分のイラストの仕事やデザインの仕事をしていました。
よく、「お仕事はどこから取ってくるの?」と聞かれるのですが、私の場合は
- このウェブサイトから
- クリエイター系のサイトに自分のイラスト掲載する(ロフトワークやアットクリエイターズなど)
- イラストレーターズ通信から
- 交流会や、勉強会などで出会ったクリエイターの方から
- 以前の職場
- ポートフォリオを送付したところから
- 外部スタッフ募集しているところに応募
- クリエイターエキスポに出展して
- メールで売り込み
準備の時と項目がかぶりますが、こんな感じでしょうか。
まず自分の強みというか、活躍したいジャンルを見つけて、(私の場合は美容系・ファッション系など)
その業界を多く制作している制作会社やデザイン事務所に営業をかけたり、
ウェブサイトにその強みが分かるように制作しました。
オールジャンルに対応するのも素敵だと思うのですが、
自分の好きな、やりたいジャンルを絞った方が、
仕事する方も楽しいし、強みがわかりやすいと仕事をもらいやすくなると思います。
やりたい事はちょっとでもいいからやってみる。失敗しても、そこから学べる。
イラストに限らず、やりたい事があってもできなくて、会社で嫌な仕事をやっている人もいると思います…。
今は5日フル出勤じゃなくても、フリーランスや派遣として週2〜3日働いて、残りを自分の好きなお仕事をするなんて働き方もありだと思います。
私が独立した当初よりもそういう働き方をそている人が増えてきたし、
昔よりもネットがあるおかげで個人の人も十分仕事を取れる時代だと思うので、
ちょっとでもいいので自分のやりたいことにチャレンジしてみた方がいいと私は思います。
やっぱり毎日楽しくなるし、無理な働き方をすると私のように体調を崩してしまいます。
失敗したとしても、そこから学べると思うし、少しずつ改善しながらで。(半分自分に言い聞かせています…。笑)
私も日々勉強中です。
以上が私のイラストレーターになるまでです。
イラストレーターやデザイナー、その他のお仕事をフリーランスとしてやってみたい方の参考になればうれしいです!
いろんな方が自分の好きなことでお仕事ができる世の中になればいいな♪
<追記>
イラストレーター向け情報サイト「イラストレーター生存戦略」にて、
私の営業方法についてのコラムを書きました!興味のある方はこちらもぜひご覧ください!
▶︎イラストレーターが描きたいジャンルを決めて効率的に営業する方法