契約書もしっかりチェック!フリーランスでも交渉しよう

書類を確認する女性のイラスト

フリーランスとしてお仕事していくには、会社員とは違い、お仕事の営業・金額交渉・条件の確認などを自分でしていかなければなりません。

最初はお仕事をいただけるだけでうれしくて、ついついどんな条件のお仕事でも受けていました。

ですが、それだと後々やっていけなくなります…。

なかなかそういう交渉って私はとっても苦手で言い出しにくいのですが、今後お仕事を続ける上でちゃんとやらないと!と思い

交渉するようにしました。

不利な条件がある場合や、フリーランスでもしっかり理由を言って交渉すれば、条件を変えてくれることもあります。

これからフリーランスやイラストレーターとして活動していく人の参考になればと思い、

私がお仕事を受ける中で普段気をつけているポイントやコツなどをお話ししたいと思います!

契約書をしっかり読んで確認!


フリーランスでお仕事をする上で、避けて通れないのが契約書。会社員の時は別の人が処理してくれていたけど、フリーランスは自分で確認しなければいけません。契約書ってなんだか難しい言葉でずらずら書いてあるので、ついつい読み飛ばしてしまいがち…。

でも、その中でとっても重要なことが書かれていたり、今後の自分のお仕事が左右されるようなことも書いてある場合があるので、しっかり最後まで目を通します。

とても時間がかかるし面倒ですが、私は2〜3回読み直して、打ち合わせと違う点はないか、疑問に思うこと、不利な条件になっていないかなどを確認し、クライアントと交渉します。

特に著作権には注意!


私は今後のお仕事の影響が多いなどの理由から、(詳しくはこちらに書いています。)著作権譲渡が条件のお仕事はしていません。

なので特に!著作権関連の項目は念入りに確認します。クリエイターにとって一番大事なところです。

「権利の帰属」「知的財産の帰属」などの項目で書かれていることが多いので、そこを特に気をつけて読むようにしています。

「乙は著作人格権を行使しないものとする。」や「制作物は納品時を持って甲に帰属するものとする。」などの文章は著作権を譲渡するということになるので注意が必要です!!!

他にも競合のお仕事の禁止や契約期間、使用許諾範囲なども今後のお仕事に影響が出やすく重要なので、しっかりチェックします。

 

<参考記事>

お仕事確認書で明確化


お仕事の中には契約書がない場合もあります。というかない場合のほうが多いのかも…。

そういう場合は自分でお仕事確認書を作ってクライアントに書いていただいています。

 

<参考記事>

 

これは私が所属しているイラストレーターズ通信で配布されているものを参考に、私なりに少しリメイクしたものです。

(ちなみにインデザインで作っています)

こういう書面で条件をしっかり明確化しておくとトラブルになりにくく、自分にとってもクライアントにとっても良いのではと思います。フリーでお仕事している人は、自衛のためにもお仕事の際に書いてもらうのをオススメします!

制作費やスケジュールも。理由を説明して交渉してみる


イラストの使用条件の他に、制作費やスケジュールの交渉も自分が納得いかなかったり無理であれば交渉するようにしています。

  • 「めちゃくちゃ短納期で、資料など調べる時間が取れない」
  • 「納期が短いので制作費をあげたい」
  • 「描き込むボリュームが多いのでもう少し金額をあげたい」
  • 「予算が少ないので、代わりに納期を伸ばしたい」

など明らかな理由があれば、意外と交渉に応じてくれることがほとんどです。

もちろんクライアント側も決められた予算とスケジュールがあるので何でもかんでも交渉はしませんが、

自分がきついなぁと思った場合はダメ元で交渉するようにしています。

フリーランスだからと言って恐れることはない!正当な理由があれば交渉してみよう!


最初も言いましたが、私はこういう交渉って本当に苦手なのですが、

フリーランスだからと言ってビビらず、丁寧に交渉すればクライアントは聞いてくれますし、(あくまでも相手の立場も考えながら)

 

交渉してみて自分が納得する形でお仕事をしたほうが絶対良いものができると思います。

実際に著作権譲渡の条件だったお仕事が、理由をしっかり説明して交渉してみたら譲渡の条件がなくなり

無事にお仕事進められるようになった事もあります。

もちろん中にはお仕事が流れてしまう時もありますが、その時はそこまでの縁だったんだなぁとあまり気にしないことにしています。

フリーランスとしてお仕事を続けていくのであれば、条件をなぁなぁにせず、納得いかない部分は交渉する事が大事だと思います!