イラストレーターになるにはデザイナーの経験があった方がいい?

デスクワークをしている女性のイラスト

こんにちは。イラストレーターでもあり、デザイナーでもあるチノネです。

私はイラストレーターとして活動する前に、広告制作会社に5年ほどグラフィックデザイナーとして働いていました。

そこでグラフィックデザインの実務を積んだことで、イラストレーターとしてお仕事をスムーズに始めることができました。

いきなりイラストレーターとしてお仕事できちゃう人もいるし、全て独学でもできることもありますが

私はデザイナーとしてイラストを扱う現場で経験を積んだ方が早いかなと思っています。

今日は私がそう感じた理由をまとめてみました。

これからイラストレーターを目指す方など、参考にしていただけましたらうれしいです!

イラストの納品データの作り方がわかる


デザイナーとしての経験があると、制作物のデータの作り方を実践で学ぶことができます。

グラフィックデザイナーだと、印刷の知識も知ることができます。

実際の現場で制作物はどう作っているのかを知ることができると、

発注されたイラストをどんなデータでクライアントに渡せばいいのかがわかるようになります。

例えば印刷用のデータにするための解像度やカラー設定をどうすればいいのかなど

イラストレーターは描くだけじゃなく、ちゃんとしたデータを納品するまでがお仕事なので、

データの作り方の知識や経験などはかなり活かされます。

どんなイラストが望まれているのかがわかる


現場での経験があると、実際にどんなイラストが求められているのかがわかるようになります。

雰囲気だったり、わかりやすいイラストだったり、デザインしやすいイラストだったり…。

お仕事をもらうにはどんなイラストを描けばいいのかがわかるので、

駆け出しの頃はスムーズにお仕事をもらうのに、現場での経験が役に立つと思います。

イラストの構図やバランスがよくなる


私も実際そうだったのですが、デザインの勉強をする前と後ではイラストの構図が変わりました

デザイナーとして余白の使い方やデザインのバランスを身につけると、イラストの構図もどんどんよくなっていきました。

イラストレーターの人はデザインの勉強をした方がよりいいイラストにいい影響を与えるのではと思っています。

発注者側の気持ちがわかる


イラストのお仕事をもらうのは、だいたいデザイナーさんからが多いと思います。

私もデザイナー時代は実際にイラストレーターの人を探して発注し、お仕事のやり取りをしていました。

現場での経験があると、デザイナーがどうやってイラストレーターを探すのか、

どんな人にお仕事を頼みやすいのかを知ることができ、イラストの売り込みや営業に活用できます。

どんなデータをもらったらやりやすいのかなんかも想像できるようになります。

デザイナーさん側の事情や気持ちなども理解できるようになるので、お仕事のやり取りもスムーズにいきやすいと思います。

ちなみにその先のクライアントとのやり取りなんかもなんとな〜く想像できるようになるので、

ストレスも少しだけ軽減できるかも…?しれません。

イラスト以外にデザインの仕事もできる


イラストレーターのお仕事は安定していません。

特に駆け出しの頃は、イラストだけで生計を立てていくこが難しいかもしれません。

そんな時にデザインの仕事もできれば、デザインのお仕事はイラストよりもたくさんあるので、

ある程度安定して稼ぐことができます。

私も最初はイラストの他にデザインのお仕事をして収入を得ていました。(今でも少しだけデザインのお仕事は続けています)

 

それに、デザインもできるイラストレーターだと、二つまとめてお仕事をゲットできる場合もあるのでオススメです。

 

自分のデザインに自分のイラストを入れることができる


会社員デザイナーの時に、自分が担当している制作物によく自分のイラストを入れていました。

他の人に頼むよりも自分で描いた方が早かったのも理由でしたが、結果的にそこでちょっとずつ実践を積むことができました。

そのイラストを見た会社の上司や同僚が、他にもイラストの案件を頼んでくれたりして、とても楽しく仕事をしながら勉強することができました!

その経験が今でも役に立っています。

イラスト料金の相場がわかる


イラストの料金ってケースバイケースで変わるので、なかなか決めるのが難しいですよね…。

ですが、デザイナーとして発注者側になるとだいたいの相場感がわかってきます。

私は広告制作会社のデザイナーだったので、チラシやポスターなどの広告の値段感覚はそこでつかむことができました。

値段の交渉の方法などもなんとなくそこで学べたので、とても助かりました。

自分の営業ツールを自分で作れる


デザイナーとしての知識があると、名刺やポートフォリオ、ウェブサイトなどの営業ツールを自分でデザインすることができます。

自分で作った方が楽だしお金も抑えられるし、何より作るのが楽しいです。

デザイナーとしての経験がなくても今は綺麗に作れるテンプレートとかありますが、

やっぱりデザイナーとしての目線でオリジナルの綺麗なものを作った方が、より営業でアピールしやすいのかなと思います。

まとめ


以上が私が実際にデザイナーとして経験を積んで感じたことです。

今はSNSなどでいきなりイラストレーターになれてしまったりもできてしまう時代ですが、

デザイナーとしての経験や、デザインの勉強をしてからイラストレーターになっても全然遠回りじゃないと思っています。

ただ、懸念点はデザイナーのお仕事は大抵深夜までお仕事をしたり、忙しいことが多いので、

その分イラストを描く時間は少なくなると思います…。体力的にも厳しいこともあるかもしれません。

(そんなブラックじゃ無い会社もあると思いますが…)

そこは自分の向き不向きを考えながらで…!!!!(ちなみに私は体調を崩したことがあるので無理せずで…!)

もちろんイラストのお仕事をしながらデザインの勉強をするのもありだと思います。

 

イラストレーターのお仕事は基本フリーランスで一人でお仕事をしていく人が多いので、

なるべくいろんな知識や経験を身につけていけたらより心強いのではと思っています。