お久しぶりの更新になってしまいました。
昨年の11月に娘を出産しました、イラストレーターの茅根です。
初めての育児でドタバタな毎日ですが、楽しく過ごしております!
これからはゆっくりな更新になってしまうのですが、子供のことなどもブログに書いていこうかなと思っています。
今回は「フリーランスの妊娠」について。
妊娠・出産は人生の一大イベント!
特に、フリーランスの妊娠ってどんな感じになるんだろう?と妊娠してから不安で色々調べたりする毎日でした。
私が実際に経験したことや調べたことなどをまとめてみようと思います!
フリーランスに産休・育休はない!お金の準備はしっかりと!
まず、フリーランスには産休・育休の制度はありません。
会社員は休んでいても給料はがありますが、フリーランスは働かなければお金は入ってきません。
なので、あらかじめ貯金しておくことはとっても大事!
しかも、子供を産むのも育てるのにもどんどんお金がかかっていきます。
出産を考えている人は、一定期間休んでいても大丈夫なくらいあらかじめしっかりお金を準備しておきましょう!
フリーランスが妊娠・出産で国からもらえるお金
フリーランスが、というより国民健康保険や会社の健康保険に加入している人なら誰でも、妊娠・出産でもらえるお金は2種類あります。
●妊婦検診費用の補助
妊婦検診費用の補助は、母子手帳を役所にもらいに行く時に一緒に14回分の補助券としてもらえます。
病院にもよると思うのですが、私の通っていた産院だとほぼこの補助券で支払うことができました!
妊娠は病気じゃないので保険が効かず、検診費用がとても高いのです。
なので補助券はとても助かりました。。。
●出産育児一時金
子供ひとりにつき42万円もらうことができます。
お金の申請は、入っている健康保険組合から請求できますが、
直接支払制度を利用すると産院などの医療機関が保険者の代わりに直接保険組合に請求してくれます。
(たぶん産院で説明があると思います。)
実際私の時は、退院時の時に42万を超えた金額だけ用意して支払いました。(+10万円くらいだったかな)
会社員だとこの他に出産手当金と育児休業給付金がもらえます。
私がざっくりネットで調べたところ、月収30万円ほどの会社員の人とフリーランスの人が妊娠出産でもらえる収入の差は
約300万円とありました…。むむむ。フリーランスも会社員と同じくらいもらえる制度になってほしいですね…。
妊娠中はどんな感じ?仕事はセーブ!いつから産休に入るのか
私の妊娠中の体調は、ありがたいことにつわりも軽く、比較的体調が良いことが多かったです。
が、妊娠中は本当に何があるかわかりません。
一般的に妊娠5ヶ月くらいからが安定期と言われていますが、妊娠中に安定はないと思っていた方がいい気がします。
いつの時期でも無理は禁物!!
つわりが軽かった私ですが、
集中力が続かなかったり、体がだるかったり、眠気がすごかったり普段の半分くらいの仕事しかできないなと感じました。
基本家で仕事をしていたので体調が辛い時には、横になって休んだり、なんとかやり過ごしました。
この点はフリーランスのいいところですね。会社員の妊婦さんはどう乗り切っているのだろう。。。
それと、妊婦検診も想像以上に時間が取られます。
初期から23週くらいまでは4週間に1回、24週から35週までは2週間に1回、
36週からは1週間に1回の頻度で検診があり、
待ち時間も長い場合が多く、半日くらい潰れるくらいの感覚でいた方がいいです。
なので、妊娠がわかったら大きな案件や長期にわたる案件は受けず、仕事をセーブしました。
そして私の場合、産休は一般的な会社員の人の時期と合わせて妊娠34週ごろからお休みを取りました。
フリーランスの人の中にはもっと直前まで働いている方も多いかもしれませんが、
万が一のことがあるかもしれないし、途中で体調不良になってお仕事ができなくなってしまったら
クライアントにも迷惑がかかってしまうので、余裕を持ってお休みに入ることをお勧めします!!!
メールやウェブサイトで産休・育休をお知らせ
クライアントへの産休・育休のお知らせは
打ち合わせなど直接会う予定があるのであれば、直接お伝えした方がいいかと思うのですが、
私の場合はちょうどコロナ禍だったので、メールやWEBサイトでお知らせしました。
この度は私ごとで大変恐縮ですが、00年00月00日より産休・育休をいただくことになりましたのでご連絡いたしました。
お仕事の再開につきましては、00年の00月ごろを予定しておりますが、
体調を考慮しながら決めさせていただきますので、決まり次第またお知らせいたします。
こんな感じの文章でお知らせしました。
進行中の案件があるクライアントや定期的にお仕事をしているクライアントには、体調が比較的安定した妊娠6ヶ月ごろ
それ以外の直近でお付き合いのあるクライアントには産休に入る1ヶ月前あたりでお知らせしました。
年間契約のレギュラー案件などがある場合は、どこまで続けるのか、代わりの人を探すなどもあるので、
妊娠がわかった時点で早めにお知らせ&相談したほうが良いかと思います。
夫の扶養に入りました
妊娠出産でしばらくはフルでは働けなくなってしまうので、私は夫の扶養に入ることにしました。(夫は会社員です)
扶養に入るために、出産前はしっかり休みを取ったり、収入を計画的に減らしていきました。
もし旦那さんが会社員であれば、扶養に入ることも検討した方がいいと思います。
扶養に入れる条件は、その会社の保険組合によって変わってくるので調べてみてください。
扶養に入れない場合も、出産前の1ヶ月と後の3ヶ月の国民年金の支払いを免除できる制度があるので、
それを利用するのも良いかと思います!
ブログや素材の販売などを始める
妊娠中・出産後は、自分や子供の体調不良で、働くことができなくなってしまうことが多くなると思います。
なので、クライアントワークの他に収入を得たり、自動的に集客できる仕組み作ったり、自分の資産を増やすことを考えました。
私の場合は、このwebサイトとブログを育てて、復帰後の集客とグーグルアドセンスの広告収入を増やす(まだほーんとにわずかですが…。)ことと、
ピクスタやAdobeストックなどで販売するイラスト素材の制作を始めてみました。
ストックイラストを始めるにあたっては前にブログでも書きましたが、ロイヤリティフリーのイラストを売ると広告のお仕事ができなくなってしまうので、
今描いているのとは全く別のタッチで名前も変えて描いています。(イラストというよりはデザイン素材を作っています。)
なので大々的に宣伝はしてませんが、今のところ300点ほど登録して毎日何かしら売れていて
まだほんのわずかですが少しづつ収益になっています。
こういう作業はクライアントワークと違って自分のペースでできるので産休育休中など空いた時間に少しづつ。
すぐに収入が増える!とかではないので、今もコツコツ続けています。
あとイラストとは関係ないのですが、NISAやiDeCoなどの資産運用なども始めてみました。
ここら辺の話は全然詳しくないので、気になる人は調べてみてください〜
産後も思うように動かない!仕事の復帰時期は?
私の場合、産後は比較的体調は良かった方ですが、体力は全然落ちていて、深夜の授乳や夜泣きで寝不足。
乳腺炎にもなりかけたり、慣れない育児で毎日大変。
視力も落ちるし体は痛いし記憶力は無くなるし、想像以上に疲労困憊でした。
フリーランスの人は働かないとお金が入ってこないし、不安ですぐに復帰する人が多いイメージですが、
産後の身体のダメージは想像以上に大きいので、焦らず無理せずしっかりお休みをとったほうがいいと思います。
働き始める時期や環境を自分で決められるのがフリーランスのいいところです。
私はじっくり自分の体と赤ちゃんに向き合って決めることにしました。
私の場合、保育園に入れるかどうかもあったので、妊娠中に目安だけ決めてその時になったら状況をみて
復帰時期を決めることにしました。
実際には保育園も無事に決まり、体調も安定していたので、4ヶ月くらいにお仕事の話が来たのでその1件から始めて、
6ヶ月で本格的にに復帰しました。
本当はもっと休みたかったのですがじっとしていられない性格で…笑
最低でも半年くらいは休むことをおすすめします!!
保活は産まれる前から
保活とは、親が保育園に入れるために保護者が行う活動のことです。
私は東京に住んでいて、待機児童が多い地域に住んでいます。
しかもフリーランスだと会社員の人よりも入りずらいと言われています。
なので、私はそれでも比較的に入りやすい0歳から入園しようと決め、産む前から保活をスタートしました。
入園前年度の6月から探し始め、無事に11月中には入園が決まり、割とスムーズに行きました。
ちなみに認可保育園ではなく認証保育園にしましたが、ちょうど都からの助成制度があり、比較的に安く通園させることができました!(住んでいる地域や家庭の状況によって助成金額は変わります)
この助成制度のことは園に見学に行ってから知り、そこから認証保育園も視野に入れました。
そういうこともあるので、保育園を検討している人は早めに調べ、
住んでいる役所に相談しに行くこと、見学に行って保育園の様子をよく見ることをおすすめします。
フリーランスのメリットは自分で自由に復帰の時期や時間・場所を決められること
フリーランスは会社員の人よりもお金の補償がなかったりと厳しいですが、
良いところは、自分で自由に復帰の時期や時間、仕事量などを決められることです。
慣らし保育期間などは仕事量をセーブしたり、自分で調整できるのはとてもやりやすかったです。
また、求職中の人は勤めていないと保育園に入ることも難しく、かといって就職するのも小さい子供がいると難しいですよね。
そんな時はフリーランスとして開業していれば、入園資格の点数をもらうことができます。
仕事をしたいけど、会社員になるのが難しいという人は、フリーランスとして開業するという手段も検討してみてはいかがでしょうか?
まとめ
- しばらく働かなくてもいいくらいの貯金を用意
- 国からもらえるお金のこと
- 妊娠中・産後の仕事はセーブする
- 産休・育休は余裕を持ってしっかりとる、無理はしない
- クライアントへのお知らせ
- ブログや素材販売など自分の資産を増やす
- 保活は産まれる前から
以上が私が調べたこと・準備したことです。
フリーランスは基本一人なので、こういう経験を聞く機会ってなかなかないですよね。
しかもフリーランスは色々自分で準備しなければいけないので、とても大変です…!
会社のような後ろ盾がないので、特にお金の準備をしっかりしておいたほうが安心です。
そして仕事が思うようにできず、不安になるかもしれませんが、絶対に無理はしないこと!!
妊娠中も産後も思うようには身体は動きません。
仕事は一時的になくなるかもしれませんが、また一からやっていけます。
自分の体と赤ちゃんのことを大切にしてください!
長くなりましたが、この記事が誰かのお役に立てたらうれしいです。