イラストレーターに外注経験もある、イラストレーターの茅根です。
イラストレーターに発注って具体的にどうすればいいんだろう?っていう人、結構多いと思います。
私がイラストレータートしてお仕事を受注する中で思ったこと、
デザイナーとしてイラストレーターにお仕事を発注側だった経験もあるので、
その両方の経験の中で、どうやったらイラストの発注がうまくスムーズにいくのか、コツとポイントをまとめてみました!
イラストレーターを選ぶ時のコツ
まずはどうやってイラストレーターを探すのか。
前に探し方の記事をまとめてあるので、こちらを参考にしてみてください。
今はネットがあるのでいくらか探しやすくはなっていますよね。
でも多くのイラストレーターの中からどうやって選ぶのか。
私が発注側としてイラストレーターを選ぶポイントは、
- 案件に合うタッチかどうか
- 制作実績を見て判断、同じような案件を制作経験があるかどうか
- webサイトがしっかり更新してあるか
- ブログ・SNSなどをみて、人柄をチェックする
です。
まずは当たり前ですが、制作しているもののターゲット層に合うタッチ・イラストなのかで選びます。
今作っているデザインに仮でそのイラストを配置してみて違和感ないかどうかを調べるのもいいかと思います。
次にそのイラストレーターのWEBサイトなどで制作実績を確認します。
どんな経験があって、何が得意なイラストレーターさんなのかを見極めます。
頼もうとしている案件と同じような実績があるイラストレーターさんだと安心です。
それともう一つ、WEBサイトがしっかり更新しているのかもポイントで、
現在もしっかりお仕事しているかどうかをチェックします。
WEBサイト以外にブログやSNSもやっている場合はチェックして、人柄を見ます。
SNSから人柄が読み取れるのか…?と思うかもしれませんが、
できる限りいい人とお仕事したいので、愚痴ばかりつぶやいていないかなとか、
この人はちゃんとメールを返してくれるかなとか、など考えながらみていきます。
(中には返事をすぐ返してくれない方もいたりするので…。)
(逆にイラストレーターさんはここら辺のこともしっかりしたほうがいいと思います…!)
案件内容はなるべく詳細に
依頼するイラストレーターを決めたら、具体的な案件内容とともにコンタクトをとります。
私個人的には電話よりもメールで交渉する方がオススメです。
メールだと履歴が残るので、言った言わないといったすれ違いを防ぐことができます。
最初に伝える内容は、
●会社名、名前、連絡先 ●案件内容 ●納期 ●使用媒体
●サイズ、点数、色数(カラーorモノクロなど) ●予算 など
上記を伝えると、その後やり取りがスムーズになると思います。
●具体的なイメージがある場合はざっくりとしたラフを
描いて欲しいイラストのイメージがある場合は、ざっくりでいいのでイメージラフを一緒に送ると
意思疎通がスムーズにいきます。
ラフは上手でなくてよくて、棒人間でもいいレベルです。それだけで言葉だけよりも認識のズレを防ぐことができます。
ざっくりでもラフは描けない!と言う場合は、描いて欲しいイラストの構成に似たような写真を探して
切り貼りしてイメージを伝えるのもいいと思います。服装・年齢・ポーズ・季節感などを伝えるのも忘れずに!
●実際にイラストを入れる場所のデザイン・レイアウトを見せる
レイアウトやデザインがある程度決まっている場合は、実際に見せてしまった方がいいです。
実際に私がそうなのですが、事前にデザインをいただけると、イラストの色味などを考慮して描くことができます。
できたイラストを当てはめてイラストレーター側でもチェックできるので、より良いイラストに仕上がると思います。
●資料を用意する
描くイラストのモノの資料を用意した方が正確に描くことができます。
それだけじゃなく、イラストレーター側で資料を探す時間が省けるので、スケジュールの短縮にもつながります。
●注意!参考写真と全く同じにするのはNG!
注意したいのが、「参考として提供する写真と全く同じ構図」というのはNGです!
写真をトレースした場合も元の写真の著作権に侵害してしまうためです。
あくまでも参考という形で指示してください。
どうしてもこの写真と同じにしたい!という場合は、その写真を撮った著作者に確認を取れば大丈夫です。
それか、自分で写真を撮ることをオススメします。
それともう一つ、他のイラストレーターさんのイラストのタッチに似せて欲しいというのも避けた方がいいです。
こちらも著作権侵害の可能性もありますし、何よりも頼んだイラストレーターに対して失礼なのでは?と思っています。
「なぜその人じゃなく私に選んだの…?」って感じになりますよね。。。
●全くイメージがない場合はお任せで!
構図やどんなイラストがいいのかわからないという場合はイラストレーターさんにお任せしてみましょう。
お任せする場合は全くの丸投げではなく、イラストを使ってどんなことを表現したいのか・伝えたいこと・コンセプト・ターゲット
などをイラストレーターにしっかり伝え、表現したい方向性を共有しましょう。
わかりやすいスケジュールの伝え方
イラスト制作のスケジュールはだいたい以下のような感じになります。
ラフ提出・確認 → ラフ修正戻し → 着彩イラスト提出・確認 → 微修正(あれば)→最終データ納品
デザインの入稿日のみを伝える方もいらっしゃいますが、上記のやり取りの日程を参考に伝えてみてください。
ちなみにどんなイラストでも、急いでも納品まで3日〜1週間ほど時間はかかるので、お早めに依頼するのをオススメします。
ギャランティ・制作費入金日 お金の話は最初に決める!
お金の話は後々トラブルにつながることも多いので、先に決めておきましょう!
予算が決まっている場合はお伝えします。消費税別なのか税込なのかもはっきりさせます。
たまに個人事業主には消費税は支払いません!というクライアントの方もいらっしゃいますが
個人事業主であっても消費税を支払うのが義務になっていますのでお気をつけください…!
それと、フリーランスでお仕事していると入金日もいつになるのかとても重要!なので、しっかりお伝えしておきましょう!!
ちなみに下請法によると、納品日から60日以内に支払う義務があるそうです。(下請法4条1項2号)
どうしても相場観がわからない!という場合は、
案件内容を詳細に伝えれば、イラストレーターさんが大体の見積もりを出しやすいです。
コミュニケーションをしっかりとって、一緒に作り上げるイメージで!
以上が私が考えている発注のコツとポイントでした。
いろいろポイントをあげましたが一番大事なのは、相手としっかりコミュニケーションをとることです。
わからない部分はしっかり聞いて、うやむやにしないこと。
不安であれば直接会って話したり、今はネット環境があればスカイプなどでお手軽に顔を見て話すこともできます。
下請けというより、一緒にコンテンツを作っていきましょう!と言う感じで制作できればいいのではと思っています。
お互い心配りを大切にして、いい仕事にしていきたいですね!